足にさわった女

 

公開日 1926年10月29日   モノクロ/サイレント

 

監督・阿部豊 脚本・益田甫

 

キャスト

 

文学青年・松戸夢男  –  岡田時彦

或女・春日井浜子  –  梅村蓉子

私立探偵  –  島耕二

昔の許婚者・新田  –  谷幹一

その妻  –  滝花久子

 

スタッフ

 

原作  –  沢田撫松

撮影  –  碧川道夫

 

製作 日活大将軍撮影所新劇部

配給 日活

 

作品情報

 

監督の阿部豊は17歳で弟と共にアメリカに渡り、友人の誘いで演劇学校に通い、日本人エキストラとして活動。早川雪洲と青木鶴子主演の『神の怒り』に脇役で出演する。セシル・B・デミルの『チート』(1915年)で俳優としての道を歩み始める。しかし、関東大震災を経て、映画監督になるために日本に帰国します。1925年に日活大将軍撮影所にて『母校の為めに』で監督デビュー。翌年、ハリウッドのソフィスティケート・コメディの要素を取り入れた『足にさわった女』を監督し、これが『キネマ旬報』の初の日本映画ベストワンに選出される快挙を成し遂げた。この作品は後に1952年と1960年に市川崑と増村保造によってリメイクされるも、残念ながら阿部のオリジナルの上映用プリントは現存せず、観賞は不可能となっている。

 

あらすじ

 

青森行きの夜行列車で文学青年と女が偶然の触れ合いを経て親しくなる。彼女は彼を北海道の温泉地に誘うが、彼の財布を盗んで消える。彼女は後に夜更けに若妻の姿で現れ、復讐のために青年に偽りの良人として振る舞うよう頼む。宴会中、本物の愛が芽生えるものの、突然の男の登場により彼女が女賊であることが明らかになる。彼女は探偵に捕まりながら、青年への真心を告白し、去っていく。