忠次旅日記

 

第一部「甲州殺陣篇」第二部「信州血笑篇」第三部「忠次御用篇」

 

公開日 1927年(第一部)3月10日 (第二部)8月14日 (第三部)12月27日

モノクロ/サイレント

 

監督・脚本 伊藤大輔

 

キャスト

 

国定忠次  –  大河内伝次郎

風間三吉  –  市川市丸

その姉・お玉  –  木下千代子

八幡屋兵蔵  –  嵐珏松郎

相馬の半次  –  嵐岡若

風間の文太  –  中村仙之助

唄馬鹿五平  –  片岡小亀

三ツ口源次  –  尾上竹雀

疳虫の勘十  –  金山欣二郎

酌婦・お柳  –  沢村春子

 

スタッフ

 

撮影  –  奥阪武男(第一部)

撮影  –  渡会六蔵(第二部)

撮影  –  唐沢弘光(第三部)

 

製作 日活大将軍撮影所

配給 日活

 

作品情報

 

日活の伊藤大輔が手掛けた時代劇。主人公の国定忠治を第二新国劇出身の大河内傳次郎が演じた。伊藤は新たな忠次像を提示しようとしたが、経営陣の意向により、ヒーローとしての忠次を第1部で描き、続く部で人間的な側面を表現した。伊藤の代名詞ともなった移動撮影、表現主義的技法、激しい立ち回り、字幕の巧妙な使用等、従来の時代劇にはない繊細かつ野心的な試みが結実した魅力に溢れ、興行・批評面で大成功を収めた。1927年(昭和2年)度キネマ旬報ベストテンに第二部が第1位、第三部が第4位にランクインしました。しかし、オリジナルネガやフィルムは時間とともに失われ、長らく観ることができなかったが、1991年に一部が発見され、1992年に復元版が公開された。その後、2011年にはデジタルリマスタリング版が公開された。

 

あらすじ

 

(第一部)甲州の山中にて追われる忠次は、水晶掘りのお玉と三吉に助けられるが、彼らは遺産の水晶鉱山を悪党に奪われていた。忠次は姉弟の敵を倒して救い、旅を続ける。

(第二部)悪代官を斬って赤城山に立てこもった忠次は、友人の勘助を誤解で死なせてしまい、罪滅ぼしとしてその遺児・勘太郎を連れての放浪が始まる。多くの危機と裏切りに見舞われる中、病魔にも襲われた忠次は勘太郎との別れを選ぶ。

(第三部)。再び逃亡生活の中で、越後長岡の酒屋に匿われるが、そこでも平穏は続かず、再び追われる身となる。最終的には上州に帰還し、成長した勘太郎に声もかけられないまま病に倒れ、捕らえられる。しかし、かつての仲間たちが彼を救出し、寝たきりの忠次を、村人や身内は献身的に看護する。だが、裏切り者により隠れ家は捕り手に包囲される。忠次を守るべく子分たちは奮戦するが次々に倒され、忠次は縄につく。

 

※国定忠治とは?

 

国定忠治は江戸時代後期に実在した侠客で、上州(現群馬県)出身。彼は悪代官を退治し、天保の大飢饉で農民を救済するなどの英雄的な活動を行いましたが、関所破りの罪で磔の刑にされました。賭博や殺人などの犯罪活動もしていたものの、義理堅く、その生涯は講談や演劇、映画の題材として多くの人々に語り継がれています。特に新国劇の『國定忠治』は人気があり、赤城天神山の場での台詞「赤城の山も今夜を限り」は広く知られている。

 

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