公開日 1936年6月18日 モノクロ/トーキー
監督・脚本 伊丹万作
キャスト
赤西蛎太 – 片岡千恵蔵
原田甲斐 – 〃
松前鉄之助 – 杉山昌三九
按摩安甲 – 上山草人
政岡 – 梅村蓉子
小波 – 毛利峯子
角又鱈之進 – 志村喬
門番 – 川崎猛夫
入船屋鯖右衛門 – 関操
奥方 – 東栄子
伊達兵部 – 瀬川路三郎
鱶平 – 林誠之助
浅利貝之丞 – 阪東国太郎
可児才蔵 – 矢野武男
興津鯉之進 – 赤沢力
亀千代 – 柳恵美子
青鮫鱒次郎 – 原健作
青鮫の妾お磯 – 比良多恵子
侍女若芽 – 香住佐代子
老女沖ノ石 – 滝沢静子
多古七兵衛 – 渥美秀一郎
多良肝介 – 杉野寿一
鞍毛平馬 – 市川友三郎
木須長兵衛 – 富士咲実
鮨崎半平 – 市川吉之助
海老名勘十 – 月田三郎
若侍 – 瀬戸一司
〃 – 川端繁
菅野小助 – 芝田新
伊達安芸 – 葛木香一
柴田外記 – 鳥居正
スタッフ
助監督 – 佐伯清 毛利正樹 佐野稔
原作 – 志賀直哉
撮影 – 漆山裕茂
撮影助手 – 今井博 大谷義一 川島良一
音楽 – 高橋半
設計 – 清水香夫留
装置 – 平松智恵吉
装飾 – 新井九十九
録音 – 塚越成治 池戸正享 山内延夫
照明 – 山田弘
衣裳 – 滝井卯一
床山 – 中山源次郎
美髪 – 中山イト
字幕 – 黒田豊
製作 片岡千恵蔵プロダクション
配給 日活
作品情報
志賀直哉の同名小説が原作の風刺的な喜劇映画。主演の片岡千恵蔵は、醜男の赤西蠣太と美男の原田甲斐という対照的な二役を演じています。伝統的なチャンバラ劇による激しい立ち回りは少なく、伊丹が以前に描いた『國士無双(1932年)』と同様に、人間味あふれる風刺に富んだ作品として、新しさを感じさせた現代的な時代劇です。また、クラシック音楽を取り入れた音楽演出も特徴で、ショパンやワーグナーの楽曲が、時代劇というジャンルに新たな響きを加えました。『赤西蠣太』は、1936年度キネマ旬報ベストテンで第5位にランクインし、伊丹万作の監督作としては『國士無双』と並んで代表作に数えられています。
あらすじ
江戸時代、麻布仙台坂伊達兵部の家来である赤西蛎太と、原田甲斐の家来である青鮫鱒次郎は、表向きはただの将棋好きの友人であるが、実は互いに間者として敵対する伊達安芸と片倉小十郎の証拠収集に励んでいた。伊達騒動が静かに進行している中、二人はそれぞれの任務を果たし、赤西は証拠を手に入れて帰るため、わざと失敗を装って敵に気付かれずに撤退する計画を立てる。
※伊丹万作
1900年(明治33年)に愛媛県で生まれ、鉄道院に勤務する傍ら西洋の絵画を学び、後に少年雑誌の挿絵画家として活躍しました。1928年(昭和3年)に片岡千恵蔵プロダクションに脚本家兼助監督として入社し、同年『仇討流転』で映画監督デビュー。代表作には、『國士無双(1932年)』と『赤西蠣太(1936年)』がある。1937年にはナチスドイツと共同製作でプロパガンダ映画『新しき土』を監督した。脚本家としても活躍し、『無法松の一生(1943年)』『手をつなぐ子等(1948)』を執筆。