公開日 1931年3月13日 モノクロ/サイレント
監督・脚本 稲垣浩
キャスト
番場の忠太郎 – 片岡千恵蔵
水熊のお浜 – 常盤操子
お登世 – 山田五十鈴
金町の半次 – 浅香新八郎
その母おむら – 安川悦子
お縫 – 春日寿々子
博徒素盲の金五郎 – 瀬川路三郎
夜鷹のおとら – 沢村春子
飯岡の身内突き膝の喜八 – 成松和一
飯岡の身内宮の七五郎 – 森田肇
スタッフ
助監督 – 寺川千秋
原作 – 長谷川伸
撮影 – 石本秀雄
製作 片岡千恵蔵プロダクション
配給 日活
作品情報
監督の稲垣浩は、日活、阪妻プロ、松竹で俳優や助監督などの経験を経て、1928年に片岡千恵蔵プロダクションの創設に参加し、同年に『天下太平記』で監督としてデビューしました。以後、片岡千恵蔵主演で時代劇を多数手がけ、伊丹万作と共に千恵蔵プロの二本柱と呼ばれた。『瞼の母』は時代劇における「股旅もの」というジャンルを生んだ作家長谷川伸の原作を映画化した作品です。
あらすじ
幼い頃に母と生き別れた忠太郎は、母親を探すために江戸へと向かう。三十路を超えたある日、老夜鷹のおとらから柳橋の大きな料亭水熊の女将おはまが江州番場宿に居た事があると聞き、柳橋の料理茶屋「水熊」を訪ねる。そこで忠太郎はついに母との再会を果たすが…
※片岡千恵蔵
戦前から戦後にかけて活躍した大スター、片岡千恵蔵は、300本以上の映画に出演し、1928年に自身のプロダクション「片岡千恵蔵プロダクション」を立ち上げました。稲垣浩や伊丹万作などの監督たちと共に、殺陣やチャンバラに依存しない風刺を効かせた軽快な時代劇で注目を集めた彼は、戦後も東映の中心スターとして活躍し続けました。GHQ占領下の混乱期には、金田一耕助や多羅尾伴内といった現代劇のキャラクターを演じて成功を収め、1950年代には内田吐夢監督の『血槍富士』(1953年)、『大菩薩峠』(1957年)に出演し、映画界に大きな足跡を残しました。