野良犬 - 20世紀の日本映画

公開日　1949年10月7日　　　モノクロ/トーキー

監督・黒澤明　脚本・黒澤明菊島隆三

1 キャスト
2 スタッフ
3 作品情報
4 あらすじ
5 ※菊島隆三（1914-1989）
6 配信

キャスト

村上刑事　　–　　三船敏郎

佐藤刑事　　–　　志村喬

並木ハルミ　　–　　淡路恵子

ハルミの母　　–　　三好栄子

ピストル屋のヒモ　　–　　千石規子

桶屋の女房　　–　　本間文子

スリ係石川刑事　　–　　河村黎吉

光月の女将　　–　　飯田蝶子

桶屋のおやじ　　–　　東野英治郎

阿部捜査主任　　–　　永田靖

呑屋のおやじ　　–　　松本克平

遊佐　　–　　木村功

スリのお銀　　–　　岸輝子

レビュー劇場の演出家　　–　　千秋実

ホテル弥生の支配人　　–　　菅井一郎

係長中島警部　　–　　清水元

水撒きの巡査　　–　　柳谷寛

本多　　–　　山本礼三郎

鑑識課員　　–　　伊豆肇

被害者中村の夫　　–　　清水将夫

デパートの管理人　　–　　高堂国典

劇場支配人　　–　　伊藤雄之助

若い警察医　　–　　生方明

さくらホテル支配人　　–　　長浜藤夫

リーゼントスタイルのボーイ　　–　　生方功

チンピラ　　–　　水谷史郎

老人の町医者　　–　　田中栄三

佐藤の妻　　–　　本橋和子

あづまホテルのマダム　　–　　戸田春子

芸者金太郎　　–　　登山晴子

パチンコ屋の女　　–　　安雙三枝

支配人の妻　　–　　三條利喜江

スタッフ

製作　　–　　本木荘二郎

製作主任　　–　　平木政之助

助監督　　–　　本多猪四郎今泉善珠

撮影　　–　　中井朝一

音楽　　–　　早坂文雄

美術　　–　　松山崇

録音　　–　　矢野口文雄

照明　　–　　石井長四郎

編集　　–　　後藤敏男

振付　　–　　縣洋二

製作　新東宝/映画芸術協会

配給　東宝

作品情報

戦後の日本を背景にした犯罪サスペンスドラマです。推理小説家ジョルジュ・シムノンの作品風のドキュメンタリータッチを目指し、当時としては革新的な作風を採用しました。新人刑事の村上（三船敏郎）が満員のバス内でピストルを盗まれることから物語は始まり、彼は犯人を追い、スリ専門の部署で捜査を開始し、この事件が映画の中心的な謎となります。

映画の舞台の一つである闇市は、敗戦直後の東京の生々しい裏の顔を捉えています。黒澤監督は、実際に起きた警官の拳銃紛失事件を映画の題材に選び、新人脚本家の菊島隆三に警視庁に向かわせて情報収集するというアプローチを取りました。この映画はその後の刑事物映画やドラマに大きな影響を与え、パイオニア的な存在として今も語り継がれています。