公開日 1943年3月25日 モノクロ/トーキー
監督・脚本 黒澤明
キャスト
矢野正五郎 – 大河内伝次郎
姿三四郎 – 藤田進
村井の娘 小夜 – 轟夕起子
檜垣源之助 – 月形龍之介
村井半助 – 志村喬
お澄 – 花井蘭子
飯沼恒民 – 青山杉作
三島総監 – 菅井一郎
門馬三郎 – 小杉義男
和尚 – 高堂国典
八田 – 瀬川路三郎
壇義麿 – 河野秋武
戸田雄次郎 – 清川荘司
津崎公平 – 三田国夫
新関虎之助 – 中村彰
根本 – 坂内永三郎
虎吉 – 山室耕
スタッフ
企画 – 松崎啓次
監督 – 黒澤明
監督助手 – 杉江敏男
脚本 – 黒澤明
原作 – 富田常雄
撮影 – 三村明
音楽 – 鈴木静一
美術 – 戸塚正夫
録音 – 樋口智久
照明 – 大沼正吾
編集 – 後藤敏男
現像 – 東宝現像所
製作 東宝映画
配給 映画配給社紅系(初公開時)
東宝(1952年に再公開時)
作品情報
黒澤明監督の記念すべきデビュー作。富田常雄の同名小説を初めて映画化した作品であり、戦時下の厳しい時代に大ヒットを記録し、黒澤監督の出世作となりました。映画は、柔道の素晴らしさに目覚め、柔道を通じて成長していく主人公・姿三四郎の物語を描いています。映画は、戦時中のフィルム統制の中でも、痛快な娯楽作品として仕上げられました。三四郎の物語は、柔道の美しさだけでなく、人間としての成長と変化を繊細かつダイナミックに描いており、観客を魅了します。
あらすじ
明治十五年の冬、柔術家を志す青年・姿三四郎は上京し、“心明活殺流”の門馬三郎を訪ねる。しかしその夜、門馬らとの対決で登場する矢野正五郎の強さと人格に感銘を受け、三四郎は矢野の門下生となる。矢野は、柔術を柔道と改め、日本武道の地位を高めようとする熱意ある若き指導者。月日が流れる中で、三四郎は矢野の指導のもと、天賦の才を発揮し、修道館の四天王の一員になるが、その過程で自身の力に慢心し始める。
※黒澤明(1910年〈明治43年〉- 1998年〈平成10年〉)
若き日の黒澤は絵画に深い関心を持ち、美術学校で学んだ後、1936年に東宝映画の前身であるP.C.L.映画製作所に入社しました。ここで彼は助監督としてキャリアをスタートし、数多くの作品に関わりながら映画製作の技術と知識を身につけました。1943年に『姿三四郎』で監督デビューを果たし、映画監督としての道を歩み始めました。
黒澤明の作風は、ダイナミックな映像表現と劇的な物語構成、そしてヒューマニズムを基調とした主題で知られています。彼は西洋の文学や映画から影響を受けつつも、日本古来の美学と精神性を融合させ、独自のスタイルを築き上げました。彼の映画は、公開当時から国内外の批評家によって広く評価され、50年にわたり30作品以上を制作しました。
国際的にも黒澤明の評価は非常に高く、特に1951年に『羅生門』がヴェネツィア国際映画祭でグランプリを受賞して以降、彼の名声は世界中に広がりました。彼の作品は多くの国際的な映画祭で賞を受賞し、西洋の映画監督や批評家からも深い尊敬を受けています。黒澤は日本映画を国際的な水準に引き上げるのに貢献し、世界映画史における重要な監督の一人として認識されています。
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