壁の中の秘事

 

公開日 1965年6月1日   モノクロ/トーキー

 

監督・若松孝二 脚本・大谷義明 ( 曾根中生 吉沢京夫 )

 

キャスト

 

可能かづ子 藤野博子 寺島幹夫 吉沢京夫 野上正義

 

スタッフ

 

助監督  –  近藤亮一

撮影  –  伊東英男

音楽  –  西山登

照明  –  森久保雪一

 

製作 若松プロダクション

配給 関東ムービー配給社

 

作品情報

 

若松孝二監督の『壁の中の秘事』は、ベルリン国際映画祭に正式出品され、国内外で大きな物議を醸した問題作です。この作品は、平凡な主婦が愛人と密会を重ねる団地の一室と、向かいに暮らす鬱屈した浪人生の心を揺さぶる様子を描いています。映画は、被爆者や原爆後遺症といった社会的テーマを含み、ピンク映画としては異例の社会性の高さを持っていました。

 

映画祭においては、日本映画界からの抗議が無視されて上映され、激しい口笛や罵声が飛び交うなど、大きな反響を呼びました。若松孝二は、この映画を通して、日本の現代生活の窮屈さや政治的錯乱、道徳的崩壊を描き出しましたが、その表現方法はベルリン国際映画祭の審査員や観客、ドイツの新聞からの非難を受けました。日本では「国辱映画」との批評も浴びせられました。

 

あらすじ

 

ある団地に住む専業主婦、ノブコは、子供がおらず、夫の目を盗んで被爆者の男、ナガイと逢瀬を重ねていた。ナガイはケロイドが残る原爆症の治療薬を注射しており、学生時代は平和闘争に参加していた。ノブコはナガイの子供を産めないと諦め、不妊手術を受けている。団地の一室で愛人と密会を続けるノブコの様子は、向かいに住む鬱屈した浪人生、マコトの心を揺さぶっていた​​​…

 

DVD

壁の中の秘事(ひめごと) [DVD]