公開日1950年8月26日 モノクロ/トーキー
監督・黒澤明 脚本・黒澤明 橋本忍
キャスト
多襄丸 – 三船敏郎
真砂 – 京マチ子
杣売 – 志村喬
金沢武弘 – 森雅之
旅法師 – 千秋実
下人 – 上田吉二郎
巫女 – 本間文子
放免 – 加東大介
スタッフ
製作 – 箕浦甚吾
企画 – 本木荘二郎
製作主任 – 小林利勝
助監督 – 加藤泰 若杉光夫 田中徳三
原作 – 芥川龍之介 「薮の中」
撮影 – 宮川一夫
撮影助手 – 本田平三
音楽 – 早坂文雄
美術 – 松山崇
美術助手 – 太田誠一
装置 – 山本卯一郎
背景 – 太田多三郎
装飾 – 松本春造
録音 – 大谷厳
録音助手 – 林土太郎
効果 – 山根正一
照明 – 岡本健一
照明助手 – 中岡源権
編集 – 西田重雄
記録 – 野上照代
演技事務 – 中村元次郎
進行 – 竹内次郎
美粧 – 明石悦夫
結髪 – 花井リツ
衣裳 – 大畠卯一
扁額 – 宇野正太郎
スチール – 浅田延之助
擬闘 – 宮内昌平
製作 大映京都撮影所
配給 大映
作品情報
平安時代を舞台に、芥川龍之介の短編小説「藪の中」を基に、盗賊による女性の強姦とその夫の殺害事件が複数の視点から語られます。各証言は異なり、真実は明らかにされないまま終わることで、観客に人間の心理と真実の相対性について深く考えさせます。
黒澤明と脚本家の橋本忍が共同で創り上げた作品であり、彼らは「藪の中」と「羅生門」を独自に融合させ、一つの事件がどのように異なる視点から語られるかという多面性を巧みに描き出しました。このアプローチは、視覚的な物語の新たな地平を切り開くものであり、その斬新さが世界中で高く評価されました。
国際的には、『羅生門』は第12回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を、第24回アカデミー賞で名誉賞を受賞し、これらの受賞は黒澤明が「世界のクロサワ」と呼ばれるきっかけとなりました。この成功は、彼自身のキャリアだけでなく、日本映画全体の国際的評価を大きく高めることに貢献しました。
あらすじ
平安時代の京の都を舞台に、朽ちかけた羅生門で雨宿りをする人々が、山中で起きた貴い身分の女性の拉致と侍の命を奪った事件について話し合う。事件の取り調べで、関係者の証言は互いに矛盾し、真実は不確かになっていく。
※橋本忍(1918-2018)
脚本家の橋本忍は、黒澤明とのコラボで最もよく知られており、『羅生門』『生きる』『七人の侍』など、数々の記録破りの大ヒット作を手掛けました。彼は芝居好きの父親の影響で脚本家を志し、伊丹万作の指導を受けました。1949年には、黒澤明による『羅生門』で脚本家としてデビューし、その後黒澤作品の多くの名作の脚本を手がけました。彼は100歳まで生き、その間に『砂の器』『日本沈没』『八甲田山』など、黒澤監督作品以外の映画にも多大な影響を与えました。
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